益田YEGニュース
田舎体験ツーリズム「まるっと益田」キッズサマーキャンプ開催
期間限定で運航される大阪便利用促進の目的のもと、都会と田舎の小学4,5年生を対象とした「まるっと益田」キッズサマーキャンプが7月29日〜8月1日の4日間で行われました。このキャンプは、子どもたちが益田の豊かな自然、産業、文化を余すことなく体験できるよう圏域を周遊する形態で行われました。関東圏・関西圏より15名、地元益田より15名の子どもたちを迎えるにあたり、内容を多面的に検証・準備し臨みました。
初日、緊張した面持ちで空港に降り立った子どもたちでしたが、キャンプが進むにつれ、のびのびと心身を開放させてとてもいい表情を見せてくれるようになっていました。懸念していた居住地域の別による子どもたちの垣根もすぐになくなりました。
キャンプの目玉の一つのいかだ流しは、折しもツアー初日の朝刊の一面を水質日本一へと返り咲きのニュースで飾った清流高津川で行われましたが、子どもたちはその透明度に感嘆の声をあげていました。また、地引網体験時には大粒の雨が降り、大変な思いをしながら網を引くことになりましたが、思い通りにはならない自然の偉大さもまた、感じ取ってくれたと思います。生活環境の異なる友だちとの交流、自然の中で思い切り体を動かす体験を感受性の豊かな時期に持て、子どもたちは将来に対し大きな糧を得たと思います。
益田には誇るべきものがたくさんあり、その魅力を再認識、あるいは新たに知ることのできたキャンプは参加してくれた子どもたちにとっても、YEGメンバーや趣旨に賛同しご協力して下さった諸団体の方々にとっても意義深いことであったとおもいます。
最終日、飛行機へ乗り込む子どもたちの涙を見て、きっと豊かな経験をした益田に対し想いを持ち続けてくれるだろうと確信しました。期間限定の利用促進事業でしたが、子どもたちの成長に沿った長いスパンでも、促進に繋がっていくことでしょう。
今年度、委員会が発足し短期間でのツアーの構築でしたが、協力団体の皆様や、OBの先輩方によるお力添えがあってこそ、またYEG全員の団結力・実行力をもって成し遂げられた事業であったと思います。そこには、子どもたちに豊かな体験をさせてあげたい、益田の良さをもっと知ってもらいたいという熱い思いがありました。ひとつの思いの下に、本当にたくさんの方々が“まるっと”円になって繋がったのではないかと思います。
今年大きな節目の30周年を迎える青年部ですが、この大きな夏の記念事業を終え得たものや反省点を、次なる事業に生かしてゆけたらと思います。
末筆になりましたが、このキャンプに快くお子さんを送り出して下さった保護者様、ご協賛・ご後援頂きました団体の皆様、参加して下さったYEGの皆様に、心から感謝申し上げます。
記念事業委員会:大場千紗子 (事業所:社会福祉法人 須子福祉会)